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クーリヤッタムの伴奏打楽器であるミラーヴは
演者のムドラや表現に合わせて即興的なフレーズを演奏しますが
合間合間に間があるのが、普通だと思っていました。
間があることで、演技の呼吸と相まって劇性を高めていくもの、と。
私が習い始めた頃からグルクラムでのクーリヤッタム伴奏はそのようなスタイルだったので
私もそれに慣れ親しんでいたのです。
しかし、昨年12月24日と25日に参加した「グルスムルティ-Natyavadyotsavam」を通じて、
それが、VKKハリハランが始めた伴奏スタイルであることを知りました。
ハリエタン(VKKハリハランのことをこのように呼んでいます)はミラーヴの演奏に大きな変化をもたらしたレジェンドだった!
この新たな発見は、私のクーリヤッタムの伴奏に対する理解を深め、より豊かな表現を追求するモチベーションとなりました。
間は大事、でもそれにこだわらなくていい。
クーリヤッタムのような深い歴史を誇る古典芸能であっても、驚くほどの速さで進化し続けています。伝統を守りつつも、さまざまなスタイルやアプローチが生まれ、新しい風が吹き込まれているのです。
私もこれから新しい発見を重ねながら、この魅力的な伝統芸能の旅を楽しんでいこうと思っています。