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毎月一回、行なっているムドラのクラス
先日の「ラーマーヤナをムドラで語る」の時に
生徒さんからの質問
「聞く」というムドラを作るときは、深刻な表情でやるんですか?
たしかに、わたしは今、深刻な表情でやっていたかもしれないな
それはどういう表情をするか、という問題だろうか?
ちょっと違うような…
どんな答えをしたらいいのだろう?
ムドラを学ぶ時、まずは
一つひとつの言葉の意味を表す方法を学びます
「聞く」という言葉ならば、
両手の手の平を開いてハムサパクシャで、両耳の脇に持っていき、黒目を上に持っていき、
人差し指、中指、薬指を指のつけねから折り曲げながら、目を下に、
最終的に手は人差し指の脇に親指を添え、小指は立てて、カッタリームカ
所作をきっちりやることと同時に、心の中もふさわしい状態にすることが大事です
「聞く」の場合は、何かを聞いているつもりになること、でしょう
台本の中のセリフやお話をムドラをで示すときには
単語が文の中で果たしている役割に従って
それぞれのムドラが持つべきニュアンスも変わってきます
そのニュアンスが出ないと、文のメッセージは伝わりません
ということは
メッセージを伝えるために、それぞれのムドラにどんな意味を込めたらいいか?
を考えることが大事になります
「聞く」の例だったら
美しい声を聞く時、と
悲しい知らせを聞く時、では
身体の状態が変わるはずです
一つ一つのムドラの所作を、ただきっちりやるだけでは、文のメッセージは伝わらないのです
ケーララで、ウシャ・ナンギャール先生のクラスを受けている時に、言われたことを紹介します
単語(ワーク)は音節(アクシャラ)が連なってできている
単語を口に出すとき、音節の連なり方によって音は変化する
でも、それぞれの音節がわかるように発音しないとコミュニケーションできない
文(ワーチャカ)になると、接続詞、助詞などが加わって単語が変化する
文を口に出すときは、伝えたいことに従って、どこかの音、言葉を強調したりする
ムドラはアクシャラのようなもの
次回のムドラ研究会「ラーマーヤナをムドラで語ってみよう」は
7月15日(月・休)17:00〜19:00
の予定です
一回のみのご参加も受け付けていますので
お気軽にお問い合わせください